アリババは統合ドラマを着実に展開しているが、さっぱり様子が分からぬように見えるこれらの投資に対し、投資家たちはどうしても疑問が生じてしまう。中には、アリババには金が有り余って首を突っ込んでみただけだと思う人さえにいる。これに対して、馬雲氏は「とんでもない」ときっぱり啖呵を切った。
「アリババはあらゆる投資決定が生態圏に有利で未来戦略にメリットをもたらさなくてはならぬと考えている」。広州恒大足球倶楽部(広州市を本拠地とするサッカー クラブチーム)への投資を例にすると、この決定はエンタメ産業におけるアリババの不足部分を補うためだ。「関連性が見えづらいかもしれないが、サッカーはエンタメ産業における重要なパートだ。中国では10億人がサッカー観戦をしているため、この注意力は無視できぬ財産になる」。