ソニーのモバイル事業が中国市場から撤退するとのうわさが出ている。ソニーによると、モバイル事業について中国で調整を行うことはあるが、中国市場撤退はあり得ない。また中国でのモバイル事業でリストラ計画を実施する予定だという。
業界関係者によると、ソニーの携帯電話事業は独立して運営するようになってから、「高級機市場には食い込めず、低価格機市場に飛び込むこともできない」状態が続き、市場で「どっちつかず」の存在になっており、最終的には市場での目標達成は難しいという。
▽中国エリア:携帯事業で調整とリストラ
ソニーの携帯電話事業は業績が大幅に低下しており、特に中国市場での業績が振るわず、市場にはソニーが中国の携帯電話市場から撤退するとの予測が出ている。ソニーによると、ソニーモバイルコミュニケーションズは中国でのモバイル事業の規模を大幅に縮小する予定であり、まもなく世界で実施する1千人規模のリストラでは、中国が相当の部分を占めることになるという。
ソニーモバイルは中国市場向けの特定の機種を開発することをやめ、あらゆる通信方式に対応した機種を提供することを検討中だ。
ソニー中国法人の責任者は、「現在、中国と米国と日本がソニーの世界3大市場であり、デザイン、研究開発、市場、販売からサービスまで、ソニーは業務の各段階で中国市場における運営のレベル強化をはかっており、重要な成長源であり利益を上げてくれる市場である中国市場の戦略的地位を確保し、増強したい考えだ」と話す。