業界関係者によると、現在、大陸部は世界最大の携帯電話消費市場であり、ソニーモバイルはこれまでずっと高級機市場をターゲットとし、端末価格を3千~4千元(約5万5千円~約7万3千円)と設定し、中国国産ブランドを競争相手とはみなしてこなかったが、高級機市場にはアップルとサムスンがおり、中価格機市場には中国国産ブランドがあり、まさに「高級機市場には食い込めず、低価格機市場に飛び込むこともできない」という製品の位置づけが、ソニーを市場で「どっちつかず」の存在にしており、ソニーモバイルは市場からの圧力にさらされるようになった。
▽業界の分析:携帯戦略が失敗
メディアが伝えたところによると、ソニーモバイルの鈴木国正社長が退任し、後任には十時裕樹氏が就任するという。またソニーはスマートフォンの販売予測を4300万台から4100万台に下方修正。これは今年2回目の下方修正で、当初の予測は5千万台だった。
12年初め、ソニーは10億5千万ドル(約1183億円)でエリクソン社の保有する50%の株式を買収して完全子会社とし、ソニー・エリクソンブランドは市場から撤退することになった。ソニーはモバイル事業に力を入れ、さまざまなスマートフォンの機種をうち出した。だが公表された今年度第2四半期の決算をみると、ソニーの「エクスペリア戦略」は所期の成果を上げていない。