日銀の今回の追加金融緩和を報道するにあたり、ロイター通信など外国メディアは大多数が「予想外」との言葉で、突然の決定であったことを形容した。日銀は今回、政策委員5人の賛成、4人の反対で追加緩和を決定した。人民日報海外版が伝えた。
日銀の決定は米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の終了を決定した直後に行われた。日銀はFRBからバトンを受け継いだとの見方もある。だが今回の決定が瀕死の「アベノミクス」を救うためのものであることは誰もが分かっている。
専門家の分析によると、「アベノミクス」は厳密に論証された経済政策では決してなく、安倍首相が就任後に政治的必要性から打ち出した急場しのぎの政策である面が大きく、その柱は大胆な金融緩和政策と積極的な財政政策に他ならない。そして両者は短期政策であり、長期的効果はない。
「アベノミクス」の第3の矢は構造的問題に触れ、200余りの政策を打ち出したとはいえ、具体的措置は少しもなく、基本的に現実に即さない空疎なスローガンのレベルにとどまっている。