2 再生力を失った経済の新成長ポイントを模索
呉副会長は、次の通り続けた。
世界金融危機が発生した後、アジア・太平洋地域の経済は新たな常態に入った。高度成長時代は過去のものとなり、地域全体が、中・低速成長期に入った。経済再生のために必要な力は乏しく、新たな成長スポットが見つけられない状況が続いている。
今回のAPECには、この問題を解決し、新たな成長スポットを模索する目的で、「経済の革新的発展、経済改革、経済成長をめぐるAPECの共通認識」と題する文書が提出された。海洋経済、エコロジー発展、中所得層の罠からの回避、都市化などの分野での、実務的協力を始動するよう提案されている。たとえば、都市化問題は、中国経済の成長にとっての重要な原動力であり、先進諸国も都市の衰退を経験し、再び都市化の問題に直面しており、普遍的な意味を備えている。