APECリーダーズ・ウィークが、本日より北京で始まった。中国は13年ぶりにAPEC首脳会議のホスト国になった。今年はAPEC創設25周年でもある。
13年前に上海でAPEC首脳会議を開いた当時、中国はWTOのドアを叩いていた。中国は13年後、世界バリューチェーンの重要な一環となった。25年前にAPECが創設された当時、自由貿易は地域内の協力の揺るがぬ基盤だった。ところが25年後の今日、この基本原則がかつてないほどの脅威にさらされている。新たな条件と挑戦を迎え、APECがいかに開放的なアジア経済構造を形成するか、中国がAPECにどのような歴史を刻むかは、APECの未来の発展とアジア太平洋の今後の協力の方向性を決める。
APECはアジア太平洋の協力を結びつける力を発揮し続け、開放的な地域主義を貫くと同時に、FTAモデル(自由貿易区)の毅然たる保護者を担当しなければならない。APECは今日、非主流化のリスクに直面している。その他の地域・準地域協力枠組みの機能とカバー範囲がAPECと交差・重複しており、APECの集団決定および行動の効率を低下させている。また米国主導の環太平洋経済連携協定(TPP)が伝統的なFTAモデルを打破し、すべての商品・サービスを含む総合的な自由貿易協定を提唱した。これはAPECを脅かしている。APECが潜在的な協力の利益を秘めているか、この場の団結力を維持できるかも、明確にすべき問題だ。