独身の日はすでに「記念日」になっており、信じがたい数値を記録している。その立役者となっているのは、何万人もの労働者だ。ごくありふれた配達員、サービス担当者、ネットショップの店主たちは、ビジネスモデルを、中国を変えようとしている。
個人を見ると、王さんの労働は、商品と消費者を結びつける重要な一環になっている。全体を見ると、王さんとその物流業界、インターネット業界は、中国経済を新たな段階に突入させようとしている。
国家統計局の2013年のある数値の変化には、節目となる意義がある。中国のサービス業の付加価値が占める比率が46.1%に達し、初めて第二次産業を抜いたのだ。第三次産業の成長率は今年第1四半期にも、第二次産業を0.5ポイント上回った。2008−2012年の間、第三次産業の成長率が1ポイント上がるごとに、平均で70万人の雇用機会が創出された(第二次産業は61万人のみ)。
調査会社ACニールセンが発表した最新のデータによると、中国の今年第3四半期の雇用見通しは、74から76に小幅上昇した。第1−3四半期の中国経済の成長率は、7.4%にとどまった。
中国経済景気観測センター副主任の潘建成氏は、「これは中国の経済構造に変化が生じているからだ。サービス業の占める比率が上昇していることには、サービス業が製造業よりも多くの雇用機会を創出しているという特徴がある。これは理解しやすい。製造業の特徴は機械の普及で、これは雇用機会を失わせる。サービス業には雇用の実需がある。それから経済規模が拡大するに伴い、1ポイントが創出する雇用機会も異なってくる。以前ならば、中国経済が1ポイント成長するたび都市部の就業者数が100万人増加していたが、近年はこれが約150万人に達している」と分析した。
国家統計局が第2四半期に行ったリサーチによると、エコノミストは中国の経済成長率が平均で6.8%を下回らなければ、雇用に大きな影響が生じることはないと予想した。
中国社会科学院副院長の蔡ボウ氏(ボウは日に方)は、今年第1−3四半期に都市部新規就業者数が通年1000万人の目標を達成したことについて、「主に農村からの出稼ぎ労働者が、1000万人の目標達成に貢献した」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月15日