わずか2カ月の間、中国国家発展改革委員会(発改委)は6回にわたる集中審査で30件もの鉄道・空港プロジェクトを承認し、その投資総額が9000億元超となる。それに超高圧送電網建設プロジェクト(以下「超高圧プロジェクト」)3件と港湾プロジェクト1件を加え、今年1年間で発改委が承認したプロジェクトの投資総額は1兆元を超えた。
短い2カ月間、7回にわたる国務院常務会議のいずれも経済成長をけん引する3大エンジンである投資・消費・輸出関連政策の実施措置に焦点を当てており、国務院と国務院弁公庁は産業や企業発展促進意見を4つ相次ぎ発表し、中国人民銀行(中央銀行)も利下げに踏み切った。
今年に入って以来、経済成長が明らかに減速し、第3四半期のGDP成長率は近年最低水準の7.3%まで低下した。一方、10月、11月に入ってから、多くのマクロ経済指標も次々と下落し、経済の下振れ圧力の大きさを示している。
年末が近づくに伴い、安定成長の圧力が一層拡大し、各方面も経済措置を速めに打ち出すことで経済を支えようとしている。その中で、投資プロジェクト承認を所管する国家発改委がその急先鋒の役を担ってきた。