今年の7月、中国人民銀行(中央銀行)が韓国銀行と人民元決済システムを構築する覚書に調印したのに続き、人民元と韓国ウォンの直接取引が1日から始まった。為替取引が簡便化されることで、為替手数料の節減につながるとして期待が高まっている。
7月の合意では、中国交通銀行ソウル支店が人民元清算決済銀行に指定され、この11月から業務を開始していた。 従来、人民元の韓国ウォンに対する為替レートは、当日の人民元の対ドルレート中間値(基準値)とドルと対ユーロレートを介して計算されるという煩瑣なものであった。
今後は、人民元と韓国ウォンが直接取引できることで、銀行間における人民元とドルの交換も必要なくなり、その結果、一般顧客の負担する為替手数料も軽減される。