「大胆な金融政策」は急激な円安、物価の大幅な上昇、低所得者、年金を主な生活費としている高齢者の生活が、最大の悪影響を被っている。節約しこれまでの生活水準を維持するため、多くの高齢者はこれまでの生活方法・習慣を変えるか、定年退職後にアルバイトをすることを強いられている。
長崎市の66歳の夫婦は毎月15万円の年金しかもらえない。物価が上昇を続けると同時に、消費税も引き上げられたことで、豊かでなかった人の生活の負担が増している。支出を抑えるため、この夫婦は自宅付近のスーパーで食品や生活用品を買うのを諦め、遠くの交通の便が悪いディスカウントショップで購入している。ネット通販の経験を持たない高齢者は支出を節約するため、ネット通販でコストパフォーマンスの高い生活用品を買う方法を学んでいる。ヤフーショップの今年4−9月の利用者のうち、60歳以上の高齢者が前年同期比で3割増となり、購入額も35%以上増加した。今年8月末の時点で、在職中の65歳以上の高齢者は全国で713万人に達した。5人に1人の高齢者が、65歳以降も苦しい勤務に耐えなければならない。アベノミクスの実施から2年後に、「金持ちがより金持ちに、貧乏人がより貧乏に」という局面が形成されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月9日