2014年が終わろうとしている今も、中国自動車市場では戦いが繰り広げられている。自動車ブランドの一部はまだ今年1~11月の生産・販売データを公表しておらず、月平均増加ペースから予測を立て、産業全体の発展を踏まえて業績を考えることになる。トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、マツダ、三菱を含む日系6ブランドは、市場での動きをみる限り目標の達成は難しく、フォルクスワーゲン(VW。関連会社の一汽VW、上海VWやVWの輸入車を含む)が中国で好調なのとは対照的に、前進は難しく後退するしかない困った状況に陥っている。中国経済網が伝えた。
▽VW中国で年間350万台を生産販売
最新のデータによると、今年11月中旬現在、上海VWの累計販売台数は158万台を突破し、昨年の販売台数を1カ月半前倒しで達成した。一汽VWは公式発表によると、10月までの販売台数が14万6613台(輸入車を含む)に上り、前年同期比8.3%増加した。
過去を振り返ると、南北のVW関連会社の年間生産・販売台数は接近していた。全国乗用車市場情報連席会が発表した2013年の生産・販売データによると、上海VWの販売台数は152万7008台、一汽VWは152万6288台で、業績は伯仲している。予想外のことが起こらなければ、両社の今年の販売台数はいずれも170万台を上回り、これに輸入車が加わって、今年の中国での業績は350万台を超えるとみられる。
VWグループのグローバル布陣をみると、すでに年初に、販売台数が1千万台を突破し、欧州最大の自動車メーカーになるとの予測をうち出していた。これからは新車種をめぐる戦略を加速的に実施し、トヨタグループを抜いて販売台数で世界一になる見込みだ。注目すべき点は、13年のトヨタの販売台数は998万台だったが、VWグループが972万台、ゼネラルモーターズが971万台でトヨタに肉薄したことだ。中国市場での業績は最終的に「ビッグ3」の序列に影響を与える。中原に鹿を追う中、今年は誰が鹿を手に入れるかに注目が集まっている。