▽日系ブランドが全体的に低迷 通年では不調に終わるか
VWブランドが中国で順風満帆なのに比べ、日系ブランドは全体として弱々しい。2日に発表した11月の中国販売台数データをみると、トヨタは前年同月比2.9%増とわずかに増えて9万2300台に達したが、日産は11万6200台で同11.8%減少、ホンダは7万3千台で同12.1%減少し、いずれも2けたのマイナスで、年初に発表した年間販売目標との開きが一層拡大した。
マツダ中国法人が発表したデータによると、14年11月の中国市場での販売台数は2万32台で、前年同月の2万465台から2.1%減少した。マツダは過去8カ月連続で中国販売台数が増加したが、今は再び停滞期に入っている。今年の中国での伸びは、一汽マツダの「アテンザ」と長安マツダの「アクセラ」という2つの新車によるところが大きい。だが新車の牽引効果は徐々に弱まっている。
14年1~11月に、一汽マツダは9万6838台を販売した。前年同期は10万7869台で、10.2%減少した。同期の長安マツダは9万2373台を売り上げ、前年同期の5万5167台から67.4%も増加した。マツダ中国法人の稲本信秀会長がうち出した今年の中国販売台数目標は22万台で、そのためには12月に3万789台を売らなければならない。だがこれまでの販売データをみると、達成は難しいといえる。
「第一財経日報」が伝えた統計によると、今年1~11月に日産は中国で110万台を販売し、前年同期比1.7%増加した。トヨタは90万7400台で同12.2%増加。ホンダは64万6100台で同1.4%減少。日系ビッグ3の1~11月の累計販売台数は265万3500台。昨年のトヨタの中国販売台数は91万8千台、日産は126万6千台、ホンダは75万7千台、スズキは23万台、マツダは18万7千台、三菱は6万7千台で、6社を合わせると342万5千台だった。