100%「中国製」の高速列車誕生へ
100%「中国製」の電気牽引システムとネットワークコントロールシステムを搭載した高速列車「CRH5A型」の30万キロ走行試験が現在、行われている。
同列車の研究開発を担当している北車長客股份有限公司の副チーフエンジニア・常振臣氏によると、高速鉄道は、約19種類の最新技術の集大成で、電気牽引システムは高速鉄道の『心臓』、列車の動力の源となる。一方、ネットワークコントロールシステムは、高速鉄道の『脳』で、列車の全ての動きを指揮する。
この2つのシステムの国産化が実現し、中国高速鉄道の核心となる製造能力が大幅に向上した。南車四方股份公司の副チーフエンジニア・丁叁叁氏が10年前に米国で高速鉄道技術のセミナーに参加した際、全ての参加者がドイツに本社を置くシーメンスなどの大手企業に注目していた。しかし、昨年11月、丁氏が米国で高速鉄道のPRを行った際、「米国の技術者は、中国の高速鉄道の発展に高い関心を示した」という。