2014年の中国のGDP成長率は7.4%で、1990年以来で最低の水準となった。経済成長を安定させるため、積極的な財政政策と慎重な金融政策の継続が必要になっている。6日付中国証券報が伝えた。
中国政府はこの過去2年間で財政・金融政策の引き締めに取り組み、2008年の世界金融危機に対応するため実施した大規模な刺激策の副作用を相殺しようとした。刺激策は中国の成長を安定化させ、世界の景気低迷を和らげたが、中国経済に一部の問題をもたらした。
最も重要な事は、中国経済のレバレッジが大幅に高まっていることだ。不動産価格が高騰し、デベロッパーが巨額の借金を形成し、地方政府も重い負債を背負っている。広義のマネーサプライ(M2)が結果的に急増し、すでに中国のGDPの2倍以上に達している。その後中国政府は通貨発行の拡大を抑制し、地方政府の貸付上限を設定した。これにより通貨拡張がやや減速した。予算法の改正も行い、地方政府の政府債発行を許可し、中央銀行からの貸付が厳しい監視下に置かれることになった。
これらの政策により資金調達コストが増加した。特に金融引締めの状況下、地方政府とデベロッパーが強い圧力を受けた。成長率の低下により、満期となった借金を支払うため新たに借金をせざるを得なくなった。金利もこれにより上昇し、実体経済における企業を排斥し、経済成長の足を引っ張った。