統計によると、「1ベルト、1ロード」沿線の総人口は約44億人、総生産額は約21兆ドルで、それぞれ世界の63%と29%を占める。戦略の推進に伴い、「1ベルト、1ロード」は、中国経済の新たな成長分野となりつつある。環球財経研究院の宋鴻兵・院長によると、南向きと西向きの交通ターミナルの構築によって西域の市場と中央アジアのエネルギー資源、中国市場が結びつくことは、「世界の加工工場」である中国にとってエネルギー・原材料・市場の確保につながる。
また国有資産監督管理委員会研究センターの胡遅・研究員は、「1ベルト、1ロード」は、新たな状況下で中国の経済成長を進める重要な動力となると指摘する。これまで成長の牽引力だった外需が減速する中、「1ベルト、1ロード」沿線の国家と地域への自由貿易区の設立が進められていることは、中国と沿線国家との協力がさらに緊密となり、往来がさらに便利となり、利益がさらに融合することを意味し、中国企業の海外進出と中国経済の世界経済へのさらなる融合に新たな突破口と成長分野をもたらすことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月8日