中国の製紙メーカーが今年下半期、バージニア州のリッチモンドの付近に新工場を建設する。この工場は現地の藁、トウモロコシや麦の茎を使い紙ナプキンや有機肥料などを生産する。これらの商品は、「メイド・イン・アメリカ」のレッテルを貼られる。米NBCが伝えた。
山東泉林紙業が米国に建設する新工場は、2020年までに約2000人の雇用機会を創出する。これは中国企業による、米国の製造業に対する最新の投資の一つだ。
米Rhodium Groupのデータによると、中国の昨年の対米直接投資額は120億ドルに達し、前年の100億ドルを上回り、2年連続の増加を実現した。 米国では、アジア諸国による投資は何も珍しいことではない。しかし中国による最近の斬新な投資は新しい目で見られており、米国の製造業の「財布」を変えようとしている。
中国の対米投資は、主にM&Aと関連している。これには食肉会社の双匯国際による、米豚肉生産会社のスミスフィールド・フーズの買収が含まれる。しかし一部の中国企業は別の道を切り開き、米国で工場を建設している。彼らは新規プロジェクトに数億ドルを投じ、既存の米国子会社を拡張している。関税を回避するほか、中国にはどのような狙いがあるのだろうか?