インドが公表した最新データは経済学者を困惑させている。なぜなら、当該データは他の経済指標と一致しておらず、工業生産や貿易、税収などの指標はいずれもインドの景気低迷ぶりを示しているからだ。
「政府は経済成長の減速で租税が遅れていると主張する一方、GDP成長率が悪くないと公表した」とICICI Securities Primary Dealershipの経済学者A.Prasanna氏も困惑を隠さずに話しながら、「つまり一部の経済活動に課税しなかったか、データに問題があるかのどっちかになる」と指摘した。
インドは現在要素コストの代わりに市場価格でGDPを計算しており、商品やサービスの付加価値と間接税を計算に入れ、GDP計算の基準年次もこれまでの2004-2005年度から2011-2012年度に変更した。インド統計部門は、新GDP算出法は国際慣例により近づき、経済状況を一層反映できるからだと表明した。
統計方法の変更と同時に、石油価格やインフレ率の下落及びモディ政権の商業応援措置もインド経済成長の見通しを押し上げた。