英ロイター通信社は2月9日、「データを見る限り、9日現在、インドは世界で経済成長率の最も速い主要エコノミーとなった。インドは国内総生産(GDP)の計算方法を調整し、昨年12月期のGDP成長率は中国を抜き、世界一になった」と報道した。
これはインド経済にとっては大きな転換点となる。つい2週間前、インド経済成長の低迷ぶりに世界は懸念を示したところだった。モディ氏が首相に当選した昨年5月までに、インドは1980年代以来最大の経済低迷期に直面していたが、昨年12月期のGDP数値の好調は、インドがGDP算出法と基準年次を変更したことによるものだと見られる。
新算出法に基づくと、2014年12月期インドのGDP成長率は前年比7.5%増で、同時期における中国の同7.3%増という数値を上回った。
インドはさらに2014-2015年会計年度の上半期のGDP成長率をそれまでの5.5%増から7.4%増に引き上げ、しかも当該年度の年間GDP成長率を7.4%増と予想し、前年度のGDP成長率を6.9%増と修正した。インド中央銀行の従来の計算法によると、当該年度の予想年間GDP成長率は5.5%増前後だった。