ゴールドマン・サックスのデータによると、2011年の中国贅沢品消費が世界市場に占めるシェアは18%。一人当たりの消費で見ると1576ドルである。同時期、日本のシェアは依然として26%を占めている。ただし一人当たりの消費は減少傾向にある。ゴールドマン・サックスはデータに基づき以下のように推計している。2025年までに中国は全世界の贅沢品消費の44%を占め、贅沢品消費人口は2.5億人に増加する。一人当たりの消費も1715ドルに達する。
超高級ブランド販売元も当然このチャンスを逃したくはないはずだ。ベイン・キャピタルのグローバル・パートナーであるブルーノ・ランナー氏は、超高級ブランド販売元たちも当初は得意になっていた。パリでもニューヨークでもソウルでも、どこでも中国人消費者であふれかえっているからだ。超高級ブランドは欧米地域で大きく売上を伸ばし、あるブランドでは売上の70%が中国人消費者だった。しかしその後、ブランドたちは1つのことに気付いた。それは中国人消費者市場と中国市場は異なる概念であるということだ。中国人消費者市場が支えているのは世界の消費市場だが、中国市場は世界のいち地域でしかないのだ。
中国市場での価格が依然として高止まりした場合、最終的に被害をこうむるのはブランド自身である。だからこそ、一部の消費を中国市場に回流させるために価格体系を調整したのだ。ブランドのチャネルや価格戦略、顧客管理を再構築し、良質なグローバル運営システムを作ることが、ブランド販売元の将来の発展にとって良薬となるのは間違いないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月11日