「長江中流都市群発展計画」がこのほど中国国務院に承認された。これは中国初の地域を跨ぐ都市群計画で、湖北省・湖南省・江西省に跨る。国家発展改革委員会(発改委)は、長江中流都市群は経済発展の新たな成長ゾーンになりつつあると表明した。
発改委地区司副司長の于合軍氏によると、長江中流都市群は東部と西部および南部と北部をつなぐ、武漢都市圏、環長株潭(長沙・株洲・湘潭)都市群、環鄱陽湖都市群を主体とする超大型都市群だ。長江中流都市群の昨年の経済規模は約6兆元(全国の約8.8%)で、北京・天津・河北都市群をやや下回り、珠江デルタの9つの中心都市の経済規模と肩を並べた。長江中流都市群には、非常に良好な発展の流れという長所がある。
于氏は、「全国の経済成長率低下の圧力が比較的深刻な状況の中、長江中流都市群は今年も9%以上の経済成長率を維持する見通しで、経済発展の新常態(ニューノーマル)を迎えた中国経済の新たな成長ゾーンになろうとしている」と述べた。
都市群発展計画によると、湖北省・湖南省・江西省はインフラの相互連結、産業の共同発展、生態文明の共同建設、公共サービスの共有などの協力を行う。産業の協力について、いかに均質化を避け、合理的な内部の競争を促すべきだろうか?于氏は、「発改委は都市群の各都市の異なる機能に対して、合理的な位置付けを行った」と説明した。