16日に発表された最新調査で香港上海銀行は、人民元の準備貨幣としての地位は今後10年で着実に上昇し、2025年には世界の準備貨幣に占める人民元の割合が10%前後になるとの見通しを立てた。この調査は、全世界の中央銀行75行の準備貨幣管理者に対し行ったもので、今年3月に行われた。調査対象が管理する準備貨幣額は5兆9000億ドルに上り、世界の準備貨幣額の48%を占める。
調査は人民元が着実に実力を付けているとし、2015年末に世界の準備貨幣に占める人民元の割合は2.9%、2020年には6.9%、2025年には10.4%に達すると予測している。調査した銀行のうちアジアの銀行が最も楽観的で、彼らは2030年には人民元が50%を占めると予想している。