調査銀行のうち35行が、人民元資産での投資を考慮あるいはすでに投資しているという。ある欧州銀行の準備貨幣管理者は、人民元資産は豊富なポートフォリオが構成できるとはいえ、人民元投資の選択には依然として限りがあるとしている。この銀行は現在、中国との銀行間債券市場において人民元を投資している。
香港上海銀行の準備貨幣管理業務グローバル責任者であるクリスチャン・デセグリーズ氏は、準備貨幣管理者はジレンマに陥っていると言う。彼らはユーロのマイナス金利や米ドルの金利上昇予測が悩みの種になっている。人民元資産は、世界の中央銀行の準備貨幣として安定的に増加している。そんな状況だからこそ、人民元がなおさら目に惹くのだ。もし人民元が今年、特別引き出し権(SDR)の構成通貨バスケットの中に入ることができれば、人民元の国際化がさらに加速するだろう。また、中国の金融市場改革がさらに進めば、準備貨幣管理者が人民元投資を選択する可能性がより高まることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月18日