「総理は工作機械業界に詳しく、専門的だった。本当に想像以上だった」。福建省の某工作機械会社の蘇亜帥会長が記者に語った李克強総理の印象である。 この日の午後、福建省泉州市を視察した李克強総理は、当地の工作機械会社を訪れた。この会社は福建省の重点育成産業である工作機械産業の会社であり、泉州市が打ち出した「デジタル制御時代」の模範となる企業である。
この会社は福建省が全力で建設した同省最大の「デジタル制御時代の工作機械産業開発区」にある。 「国産工作機械の現状のレベルはどうなっているのか」、「国外との価格差は?」、「制御機械はドイツの有名ブランドとの差が大きいな……」。矢継ぎ早に質問する総理に対し、蘇亜帥会長は「総理は専門的だ、質問が鋭い」と感嘆した。 「新常態」に入った中国経済。製造業のモデルチェンジとバージョンアップは総理の至上命題だ。2015年の「政府工作報告」で李克強総理は、「メード・イン・チャイナ2025」プロジェクトを提言。その実施には、イノベーティブな駆動力とスマート化のモデルチェンジ、インフラの強化、環境保全を前提とした発展が必要であり、製造大国から製造強国へのモデルチェンジが求められると述べている。