「国産工作機械と輸入工作機械の二つを一緒に並べたとき、外資系の工場は国産の工作機械を認めてくれるだろうか」と総理がさらに問うと、「そうなるように努力しています」と会長は答えた。
総理の「メード・イン・チャイナ」への思いは、蘇亜帥会長に深い印象を残した。視察中に総理は、「現在の市場における輸入工作機械の人気度は高いが、その多くが中レベルか低レベルの製品。ハイレベルの工作機械は輸入手続きが面倒でコストも高いからだ。しかし国産の工作機械は価格も安いし、導入も速い。多くのシステムはオープンだ。多くの機能は需要に応じてカスタマイズできるのだから、十分競争できる余地がある」と会長に述べたという。
視察中の総理は何度も足を止め、工場で働くスタッフに握手とあいさつをした。記者が工場に入った時も、総理から握手されて工場のスタッフがわきあがっているところだった。 工場のデジタル制御部のエンジニアである毛躍芸さんによると、総理から「毎月の給料はいくら」と尋ねられ、「月給は5、6千元です」と答えたという。総理は「それはいい給料だね」と答えたそうだ。 「以前は工作機械50台、100台の受注でしたが、現在は1000台、10000台という勢いになっています。つまり我が企業は百年に1度の大チャンスのときを迎えているんです。自然に社員の福利厚生も良くなります」と、蘇亜帥会長は総理に説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月27日