申銀万国の李慧勇マクロアナリストによると、京津冀一体化戦略の推進で投資のチャンスが見込まれる分野が幅広い。例えば、京津冀のレール交通施設の整備は強化と調整の段階に入っており、同分野における投資拡大は都市・地域に跨る経済構造の調整、産業移転と人口流動をサポートする役割を果たすと同時に、地域間の分業と協力の発展を促進することができる。
「京津冀域内の鉄道輸送能力の不足で、道路交通の圧力が増しているが、道路輸送は国が建設した高速道路に過度に依存しており、ゆえに高速道路の交通量が上昇し続け、交通事故が頻発し、渋滞も深刻化し、都市部環境汚染の深刻化にもつながっている」と祝爾娟氏が見ている。
祝爾娟氏は自らが編集主幹を務めた「京津冀青書2015」の中で、「京津冀地域の交通ルートの統合・連結が必要不可欠となっており、連結により人的と物的流れの効率を高めることができる」と語った。
京津冀地域の生態環境はずっと問題視されている。水資源供給と需要の矛盾の激化、地下水の過度採取、都市地表水・地下水の汚染などの問題により、生態分野の投資も3つの地方が共同発展を図る上で先に注力するものとなる。
「京津冀の一体化と共同発展加速化の推進に伴い、新エネルギー産業、省エネ産業、環境保護産業、循環産業、生態系修復産業、エコ農業などには新たな投資のチャンスが恵まれると予想される」と李慧勇氏が話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月4日