上海モーターショーは規模の大きな国際的モーターショーの一つであり、自動車業界の晴れ舞台でもある。初登場で新しいイメージを披露するメーカー、長い歴史をもち、伝統の技や意匠を伝えるメーカー、飛躍的なモデル転換を果たして、来場者をびっくりさせるメーカーなどさまざまだ。中国経済網が伝えた。
この舞台では、たくさんのブランドが新たな発展の道を探っている。長年にわたり中国市場で輝かしい業績を上げてきた日系車も同様で、ここ数年は中国で「ワーテルローの戦い」を強いられており、成長ペースが鈍化した今、新たな発展の道を見いだすことが焦眉の急となっている。
▽トヨタ 主力はハイブリッドとデュアルエンジン
日系車のリーダーの名に恥じないトヨタは、これまでずっと日系車の代表であり、世界の自動車技術の分野でも、一貫して独自の地位を保ってきた。トヨタの誇る技術の一つがハイブリッドであり、今回の上海モーターショーでも、得意とするハイブリッドを主力に据え、デュアルエンジンをうち出し、中国市場のハイブリッドブームを牽引しようとしている。
トヨタは今年第3四半期(7-9月)にはリニューアルした「カローラ」のデュアルエンジン車と「レビン」のデュアルエンジン車を発売する予定で、これまでは少数の消費者にしか受け入れられていなかったハイブリッド車の普及タイプ車をうち出すとともに、価格面でも消費者が期待するような普及価格をうち出すとしている。ハイブリッド車「プリウス」の発売以来、トヨタはこの分野での新たな動きが少なく、プリウスのリニューアルやバージョンアップのペースの遅さも不評だった。だが今回、相次いでハイブリッド2車種をうち出すことから、ハイブリッド重視の姿勢がうかがえる。