▽その他の日系ブランド 困難なモデルチェンジに直面
2015年の上海モーターショーで、三菱自動車のアジア法人は「XR-PHEV Ⅱ」のコンセプトカーと「アウトランダーPHEV Concept-S」のコンセプトカーを初公開した。両車種はハイブリッドSUVのコンセプトカーで、SUVを主力とする三菱は、競争が激しい昨今のSUV市場で、ハイブリッドSUVによって突破口を開く道を選択した。
スズキは最新のSUVの力作「ビターラ」、2大コンセプトカーの「iK-2」と「iM-4」、1.4リッター直噴ターボエンジン「ブースタージェット」を引っ提げて登場した。日系車は中国市場でこれまでずっとターボ技術とガソリン直噴エンジン技術を重視してこなかったが、中国の消費者に人気があることから、スズキも中国市場のニーズに応えるため、技術戦略の転換に踏み切った。
ハイブリッドもSUVも、特定の消費層に照準を合わせ、さまざまな努力を重ねている。こうしたことから、市場を奪回したいという日系車の心からの願いがうかがえる。だがこれまで多くの好機を逃してきた日系車が、ハイブリッドやSUVで状況をひっくり返すことができるだろうか。中国市場に受け入れられたいなら、中国市場に本当にとけ込むことこそがカギだ。現地にとけ込むという初心に返って日系車が努力を重ねることを願う。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年5月4日