米投資会社バークシャー・ハザウェイの2015年度の株主総会で、ウォーレン・バフェット氏とビル・ゲイツ氏が童心に帰り、新聞紙を投げる伝統的なゲームで遊んだ。 「私はウォーレン、彼は(相棒の)チャーリー。彼はまだ耳が聞こえるし、私は目が見える。だから我々は相棒なのだ」。いつものユーモアでバフェットのスピーチは始まった。ファンたちが血眼になって出席したいと願う1年に一回の総会が、アメリカの小さな村・オマハで行われた。今年はバフェット氏がバークシャー・ハザウェイ社を買収してからちょうど50周年にあたる。
北京時間5月2日22時30分から翌朝4時45分までの7時間にわたる質疑応答のなかで85歳のバフェット氏は、中国株式市場から米国株式市場まで、インデックス投資から世界経済まで、機知に富んだ言葉で語り、世界各地から来た4万人の投資家たちの心を掴んだ。 株の神様に教えを乞いにやって来る投資家のなかで、中国人投資家も少なくない。年々その数が増えている。今年は約2000人に上った。そんな彼らのためにバフェットは、特に中国語通訳を提供した。
会場では、「投資価値があるのは成熟市場だけなのだろうか。過去数か月高騰を続けるA株についてどう思うか」という中国人投資家からの質問があった。バフェット氏は「投資に国境はない。どの国の株でも、私は同じ原則に基づいて売買する」と答えた。