5月1日、シルクロード経済ベルトと東北エリアでの通関一体化がスタートした。当日、広東地区での通関一体化も汎珠江デルタ地帯に拡大された。これによって、中国の外国貿易における通関一体化は全国をカバー。企業が申告、納税、検査・通過手続きを自主的に選択できる迅速な通関モデルが全国に広がることになる。昨年、税関総署は北京・天津・河北地区、長江経済ベルト、広東地区で通関一体化をスタートさせた。
今年の1~3月期、上記の3地区で受け付けられた通関件数は1296万件に上り、全国の84%を占めた。また通関所要時間は従来に比べて、輸入で9時間、輸出で0.3時間短縮された。業界関係者によると「通関一体化が全国に広がることで、すべての輸出入企業が恩恵を受け、中国の貿易にとって大きなプラスになる」という。
一方、シルクロード経済ベルト沿線の9省区の総面積は中国全土の48.7%を占める。山東省青島から新疆ウイグル自治区の阿拉山口まで、直線距離で4000キロ以上あり、まさに中国の東と西を横断する。貿易には海運、空運、鉄道、道路などの各種輸送手段が用いられ、業務の流れは複雑である。
シルクロード経済ベルト税関一体化改革指導小組の臧玉健組長は「今回の改革は、山東、河南、山西、陝西、甘粛、寧夏、青海、新疆、チベットの9省(区)の青島、済南、鄭州、太原、西安、蘭州、銀川、西寧、ウルムチ、ラサなどの10の税関に及んでおり、統一基準の迅速な通関エリアが形成される。その意味するところは、物流と情報の流れ、資金の流れが一本になることである。いわば『通関の高速道』である」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月5日