北京市科学技術協会などがこのほど、5月版「科学に関するデマリスト」を発表した。「イチゴの残留農薬が基準値を超えていると発がん性がある」や「SPF(紫外線防御指数)が30以上の日焼け止めクリームは肌に悪い」などがリスト入りしている。人民網が報じた。
1、 イチゴの残留農薬アセトクロールに発がん性?
ネット上では、イチゴの栽培の過程で使われる除草剤アセトクロールは、発癌性物質1(疫学的研究からヒトへの発癌性がある物質)に分類されており、長期間にわたって大量に摂取するとがんを患う可能性があるとの情報が出回っている。
真相:
中国で、アセトクロールの検出が許されているのは、玄米やトウモロコシ、大豆、落花生、菜種などだけで、許容残留量も米国より少ない。通常、イチゴの栽培において、アセトクロールが使用されることはない。また、北京市食品薬品安全委員会や昌平区農業局、昌平区農業サービスセンターなどは、イチゴの検査を大々的に実施しているものの、アセトクロールは検出されていない。