改革開放が実施されて37年間の道程を振り返ると、中国が世を驚かす成果を成し遂げた肝心な要因は「人の解放」だった。ますます多くの人が土地、組織、戸籍のしがらみにとらわれず、自由に移動し、自由に職業を選び、自由に起業を果たす。彼らは闘志を燃やし自己価値の実現にかけ、最終的に経済社会の発展を推進した。中では一部の人の名前がすでにシンボルとして歴史に刻まれている。例えば、小崗村(中国農村改革の発祥地)村民、中関村(中国のシリコンバレー)精鋭など。
「弘法筆を選ぶ」とも言うように、本来起業条件の整ったところに人材が集まるが、現実的に人材は戸籍や学歴という2大敷居によって門外に断られている。戸籍制限の例を挙げると、一部の地方における起業インキュベーションセンターでは入居者に対する地元戸籍必須の条件が設けられているため、その要求を満たすように企業は数合わせで地元の人を採用しているという。「北京新僑革新・起業人材チーム建設及び発展戦略に関する研究報告」では、新僑人材の北京起業における問題の1つは戸籍登録の難しさだということが指摘されている。一方、学歴制限の例を見ると、現在深セン市の海外人材誘致要件には高学歴とコア技術保有の有無が設けられているという。