表面上、今日本が製造できるものを中国も基本的に製造でき、大差もそれほどないようだが、しかし「製造業分野における中国と日本の最大の差は設計と製造のディーテル面だ。中国製品は日本製品の完璧さと満足度にはなかなかかなわない」と張世賢氏が指摘した。日本の製造業には精密・精緻・精巧を貫く工業精神が存在している。
中国は2008年にはすでにドイツを抜き、世界最大の工業品製造国と工業品輸出国となったが、製造品質・付加価値という製造強国を現す直接指標で測ると、ドイツは依然として中国をリードしている。最もリアルの例である炊飯器を見てみると、中国製炊飯器の販売価格は約400元であるのに対して、ドイツ製のものは約400ユーロだ。為替レートの変動もあるが、大まかな価格差が分かる。これも品質と付加価値における中・独工業製品に対する市場の判断だと見てもいい。
中国国家情報化専門家委員会委員、中国機会工業連合会専門家委員会名誉主任の朱森第氏は「中国経済週刊」の記者に、「『中国製造2025』綱要の導きの下で、自主革新とスマート製造の強化を通じて、10年の時間をかけて2025年までに世界製造強国の第一行列に身を置く。さらに10年をかけて2035年には世界製造強国の中等水準に達する。2050年前後に真の意味における世界製造強国に変身する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月9日