モルガンスタンレー華キン証券マクロ経済研究主管の章俊氏は、上海証券報の取材に応じた際に、「今後2カ月のCPIのタイムラグ効果が0.7%以上を維持する。さらに豚肉価格の伸び率が上昇する可能性があることから、CPI伸び率は食品価格の下支えにより1.5%以上に上昇するだろう」と予想した。
しかし全体的に見ると、通年の物価上昇圧力は大きくない。交通銀行のチーフエコノミストの連平氏は、上海証券報に対して、「今後のCPI伸び率(前年同月比)は小幅上昇し、2%を上回る月もある。しかし通年の平均的な物価水準は昨年を下回る」と分析した。
民生証券のマクロ研究チームは、CPI伸び率は下半期に上昇するが、政策の許容の上限に達することはないと判断した。また第4四半期のCPI伸び率(前年同期比)が、2.5%ほどに上昇すると予想した。
昨年のCPI伸び率が2%で、当初の3.5%という抑制目標を大幅に下回った。今年は物価がゆるやかに上昇する見通しで、この目標は3%に引き下げられた。