止まることのない円の下落が、ついにウォンや東南アジア諸国の通貨の下落をも引き起こしている。アジア通貨戦争が勃発する可能性がますます強まってきた。
これら経済体は中国経済と密接な関係を持つ。ブラジルやアルゼンチン、ロシア、オーストラリアとは異なり、これらの国はみな資源を基本としている。一方、東南アジアや韓国、日本は製造業を主としているため、通貨安になれば直接中国の輸出に影響を与える。すると、人民元の為替レートに大きな圧力がかかることになる。
中国と東南アジア、そして韓国経済に重なる点が多いことはデータ上からも明確である。この1年以上、輸出が減少しているが、輸入の減少はさらに大きい。これらの国々は、輸入も輸出も同じ方向で動いている。韓国ウォンで特にその傾向が強い。ウォンの対ドル操作と人民元のそれは強く同調しているように見え、今後も注視していく価値があろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月12日