わずか2時間で、約180億ユーロのビック契約がビジネス界のリーダーたちの集まった部屋で調印された。中国・ベルギー政府首脳会談への出席から関連調印式の立会、共同記者会見の開催まで、李克強中国国務院総理の欧州訪問の日程が詰まっていた。
李総理は29日、ベルギーの首都ブリュッセルでミシェル首相と会談し、ベルギー新政府成立以降初の両国首脳会談を実現した。
ミシェル首相は会談で、「ベルギーと中国間の首脳相互訪問が頻繁に行われている。両国間の経済・貿易協力の相互補完性が強く、ベルギーが中国企業の欧州進出の門戸になることを期待している」と表明した。
李総理は、「中国側はベルギー側と、アフリカやその他の地域で生産能力・設備製造業をめぐる第三国協力を行い、現地の工業化プロセスの推進に取り組みたい」と話した。これについて、ミシェル首相も「ベルギー側は相互尊重の原則に基づき、中国側との第三国協力の展開を望んでいる。これはベルギー・中国両国に有利なだけでなく、欧州経済の回復にも現実的な意義を持つ」と指摘した。