第二に、質や効率の向上という面で明るい兆しが見られた。大量の輸出入から優良な輸出入への変化が徐々に加速している。輸出で見ると、今年の上半期、中国の伝統的な輸出製品が成長を続けるなか、一部の製造機械産業の輸出が好調を維持している。鉄道設備の輸出は28.3%、携帯電話は19.7%、医療機器は9.3%、紡績機械は6.1%、金属加工機械は3.6%の成長率だった。中国の対外貿易企業は、国際メーカーと協力してハイエンドな高付加価値製品の輸出を進めているが、その直接的成果と考えられる。
同時に、現在の中国の対外貿易の発展はいくつかの困難に直面している。今年の上半期、対EUと対日本の貿易額はそれぞれ6.8%、10.6%減少している。外資企業の投資企業と国有企業への輸出入額はそれぞれ4.8%、14%減少した。加工貿易の輸出入額は8.6%のマイナスだった。また、中国の対外貿易輸出の先行指数は今年6月に34.8となり、前月比で0.2ポイントのマイナスだ。これは今後2、3カ月の対外貿易輸出がひきつづき厳しくなることを示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月14日