「中国経済は減速中とはいえ、6%またはそれ以上の成長を維持することができている。企業価値の向上が見込まれるところが魅力的だ」とイワブチ氏は話す。
日本の投資家にとって、中国は相対的にローリスク・ローリターンの市場である。中国概念株(国外で上場する中国企業の株)は日本の投資家の魅力的な投資対象になりつつある。日本銀行のデータによると、2014年末までに、日本の投資家の中国A株の手持ち資金は前年比で67%増加し、130億ドルとなった。
それと同時に、日本の財務省が7月に発表した主要ポートフォリオ金額データによると、5月の中国によるポートフォリオの正味価格は1兆1200億円で、そのうち1兆円が、国債などの安定証券だった。2005年からの統計で資金流入総額は過去最高水準となった。