同自治区では今年上半期、アメリカと日本がレアアース輸出の主要市場となった。そのうちアメリカへの輸出は1365トンで前年比40%の増加。日本への輸出は770.4トンで前年比130%の増加となった。対ベトナムでは223.3トン。45.3%の増加となっている。
輸出量が急速に増加する一方、価格は前年比で大きく下落した。上半期の内モンゴル自治区のレアアース輸出価格は1トン当たり3.2万元で、前年比で34.7%の下落。そのうち、6月の輸出価格は2.9万元で、前年比と前月比はそれぞれ34.1%と4.0%。昨今の国際市場での価格低迷を反映している。
レアアースは航空宇宙産業や電子情報産業、原子力産業、冶金産業、化学工業、新エネルギーなどハイテク分野などで広く使われ、「新材料の母」と呼ばれる。内蒙古自治区は世界最大級のレアアース鉱山を抱えており、中国はもちろん、世界でみても最大級のレアアース生産地および精錬加工基地となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月28日