中国人民銀行(中央銀行)は8月3日から4日にかけて開いた年央会議で、金融リスクに関する早期発見、対処に向けたメカニズムを整備し、金融市場見通しの安定化を重視し、金融リスクを効果的に防止、解消する方針を示した。
会議では「金融市場見通しの安定化を重視する」と強調、そのために、関連メカニズムを整備する必要があると明らかにされた。7月28日の中間まとめ素案では、「金融市場見通しの安定化に取り組む」と触れられていただけだった。このほか、事前調整・微調整を「タイムリーに実施する」と強調したことも大きな変化だ。これまでは「適時・適度」な事前調整・微調整との表現が多かった。今回の会議における人民銀のこの2つの政策指向の変化は資本市場の安定的発展に重要な影響を与えるとみられる。
国内外の経済金融情勢が錯綜するなか、人民銀は年初より中央経済活動会議の指針に則り、政府の指導の下で様々なリスクと試練に積極的に対処。経済の安定的かつ持続的発展と成長モデルの高度化促進に取り組んできた。これまでの具体的な取り組みとしては、次の項目を挙げる。