コモディティ商品価格の下落をもたらす石油価格の暴落
コモディティ商品価格指数は、16年来の最低水準にある。現在、主要コモディティ商品の消費国は、経済成長の低下にあえいでいる。コモディティ商品の下落はブラジルやオーストラリア、南アフリカなど輸出国に打撃を与えている。
アメリカ原油備蓄量の増加が明らかになった先週、世界的な備蓄過剰が懸念され、原油価格は6年ぶりの安値となった。下落傾向が再度加速している。
データによると、8月14日までのアメリカ原油備蓄量は262万バレル増え、4億5600万バレルに達した。ブルームバーグの事前予測データでは82万バレルの減少が予測されていた。原油備蓄量が減らずに増えたことに対しシティグループは、もしこのような状況が続く場合、WTI価格は1バレルあたり32ドル下落する可能性があると予測する。
行き過ぎたバブル市場の調整
グローバル金融市場に関する評論家であるチザム氏は、投資家が慌てるもうひとつの原因は、世界の株式市場で最も重要な指標であるS&P500の数値が、カギとなるテクニカルな数値を超えてしまったことだと指摘する。現在、節目となる200日移動平均線を越えて下落したことから、アメリカの投資家は更なる損失を心配している。アメリカ株式はすでに何年も上昇を続けてきた。クレディ・スイスは今年6月中旬、世界の株式市場は中期的にバブルである確率が60~70%であり、株式市場は過度に高評価の相場が形成されていると警告した。過剰な流動性が市場を支持する環境を作り、通貨政策も緩和を続けていることが原因である。その後、評価の高すぎたA株市場は大幅な調整に遭遇することになった。
世界的に重要な指数とされるS&P500について言えば、すでに46か月間、10%幅での調整が見られていない。先週金曜日に3%以上も下落したとはいえ、高値からの下落幅は10%以下に留まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月29日