米メディアによると、9月10日に大連で行われた夏季ダボス会議の開幕式で中国国務院総理の李克強氏が述べた祝辞では、二国間や多国間での協力の枠組みとして、“新”外交理念といえる「国際的な生産能力協力」を提起した。米ジェームズタウン財団の公式サイトが9月16日に掲載した文章によると、中国は6月下旬、第十八次全国代表大会が開催されて以降に作られた15の幹部チームのすべてに対し、馬凱副総理をリーダにすることを発表したとしている。ハイエンドな製造業に特化した新しい幹部チームができたことは、中国の製造業のレベルを上げる意思の表れである。経済環境が大きく変わる中、中国は産業の価値を高めようとしている。
中国は今年、資本の純輸出国になった。中国の輸出に大きな変化があったためである。つまりミドル・ローエンド工業品の輸出国から、ハイエンド製造業の産業チェーンやインフラ設備建設モデルの輸出へと変化したのである。この構造的転換の動力源は、国内産業のレベルアップと経済成長の鈍化にある。後者は今年8月のデータにも表れている。つまり中国のPMI(製造業の購買者担当指数)が49.7%に下がったが、これは2012年8月以来の低さだ。