他国における国家プロジェクトを入札する過程で中国企業は、ハイエンドな製造業の産業合作を通じ、先進技術と管理技術を獲得するチャネルが得られる。重要なのは、「第三者との協力」が発展途上国だけを対象とするものではないことだ。中国は、フランスの一流原子力企業アレバと共同で財団を作り、中国の原子力技術の安全性や安定性に対する投資家の憂慮を軽減している。これにより中国企業は、イギリスの原発プロジェクトに対し、フランスとの連合入札の機会を獲得している。
すでに生産能力協力は、高速鉄道や通信、航空といった先進的製造業の分野、さらには鋼鉄やセメントといった過剰生産産業にも広がっている。事実上、中国の生産能力協力は、過剰な生産能力を発展途上国に売るための外交政策と見られている。しかし、それは極端な簡略化だ。中国は欧米のハイエンド製造業への投資がますます増加している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月24日