判断ポイント3:株式市場はほぼ調整済み
6月以降、中国の株式市場は大揺れとなった。現在、株式市場はどの段階にあるのだろうか。株式市場の動揺が実体経済に与える影響はどれぐらいだろうか。中国人民銀行(中央銀行)総裁である周小川氏が最新の答案を出している。「6月中旬以降、中国の株式市場で3回の調整があった。しかしこの調整は、実体経済に顕著な影響を与えていない。株式市場の調整でレバレッジ比率は明らかに減少している。現在、人民元の対ドル為替レートはすでに安定しており、
株式市場の調整は大体において終わった。金融市場は安定化に向かうと予想される」と述べている。
これは証券監督管理委員会の話とも方向性が一致する。同委員会は9月6日の深夜に再度声明を出し、安定維持のための様々な信号を放出した。時間外投資は整理整頓済み、暴騰や暴落の手助けをする規制的要因は抑制済み、現在部署で行っている7つの事件について市場操作の重大事件を重点的に捜査中、市場で急激な上下があった場合に政府は座視しない、などだ。
関連部門が発表した一連の措置と相次ぐ立場表明はみな、基本的な事実を強調している。「中国金融市場はリスクをコントロールできる」。