ラテン語のVertuは、「美徳」という意味があり、ノキアが1998年に出資して英国で立ち上げられた。コンセプトは、「富裕層向けの高級携帯電話ブランド」。職人の手作りによるプラチナやサファイアなどの宝石、金などをちりばめたデザインが特徴だ。12年、スウェーデンに拠点を持つ投資ファンドEQT VIに2億ユーロで株式の90%を売却することで合意した。当時、ノキアは、主製品であるスマートフォン事業の再起をかけた。そして、Vertuの一部の株式の保有を続けた。
Vertuは02年に初の機種を発売してから15年までに、世界で45万台の携帯を販売してきた。昨年の同社の携帯の平均価格は、5000ポンド(約93万5千円)だった。最高で20万ポンド(約3740万円)以上の機種もある。
Vertuは中国人ユーザーも多く抱え、そのほとんどが企業経営者だ。Vertuのマッシミリアーノ・ポリアーニ最高経営責任者(CEO)は以前、「当社の欧洲やアジアで高いシェアを抱える。中国は当社にとって最も重要な市場」と語っていた。
「人民網日本語版」2015年11月6日