世界一の自動車大国である米国だが、高速鉄道の整備は世界に遅れを取っている。建設構想が推進されている米テキサス州の高速鉄道市場に、受注をにらみ各国の鉄道企業や車両メーカーが熱い視線を注ぐ。こうしたなか、同州初の「新幹線」が2021年に開通する可能性が浮上。バイデン副大統領がテキサス州を訪問する際にも、いま推進中のこのプロジェクトを大いに宣伝したという。
世界の高速鉄道市場で、中国と日本の間で競争が激化。今年5月に日本がタイへの新幹線輸出を実現。一方、10月にインドネシア・ジャワ島の高速鉄道プロジェクト入札で中国が日本を破り、受注に成功。また、インドの高速鉄道プロジェクトをめぐって両国とも実行可能性調査を実施している。
ある日本メディアは、「このところ中国に押され気味の日本は、米テキサス州で巻き返しを果たすかもしれない」と伝えた。 テキサス州初の高速鉄道は日本の新幹線車両(最高時速300~320キロメートル)を採用すると報じられている。