しかし、「テキサス新幹線」には課題もいくつかある。巨額な資金調達に加え、TCPは大量の建設用地も買収しなければならない。土地収用で損失を被り、今までの暮らしも一変することへの懸念から、プロジェクトの阻止を誓う土地所有者や農村部の地方官僚も少なくない。
「テキサスは中国や韓国との競争もない。改良したN700系が走る流れでまっしぐらに進んでいる――」。JR東海の小菅俊一常務執行役員(海外高速鉄道担当)はこう語った。 一方、『テキサス・トリビューン』の報道によれば、鉄道プロジェクトをめぐり、中国やフランスの鉄道企業も同州の地方官僚と接触している。