ヒューストンとダラスの2大都市を結び、全長は約400キロメートル。いまは車で3時間以上かかる距離だが、高速鉄道が開通すれば所要時間は90分以内に短縮される。 プロジェクトを推進しているのはテキサス州の地元企業が設立したテキサス・セントラル・パートナーズ社(TCP)で、民間から建設資金を調達する。今後25年間で経済効果が360億米ドル以上に達するとの試算を示すなど、TCPは開通後の運賃から充分な収益が得られると見込んでいる。
メディアの報道によれば、日本東海旅客鉄道(JR東海)は2012に「テキサス新幹線」構想を示したという。現在の目標は17年着工、21年開通。実現すれば、日本にとってルート選定から関与する高速鉄道輸出の第1号となる。
「鉄道ファン」と自称する米バイデン副大統領は18日にヒューストンとダラスを訪問した際、「世界トップの国が二流インフラを容認できるわけがない」と強調。また、「平地がのびのびと広がるテキサスにとって、高速鉄道は必要だけではく、テキサスが高速鉄道を建設する最適な地だ。このプロジェクトから1万人の一時雇用、1000人の永久雇用が生まれ、8000万米ドルの経済成長を創出する」と指摘した。