原油価格の下落が、マイカーを保有している人々には朗報であるが、中国石油業界全体からみると決して良いニュースにはならない。ある調査によると、中国は世界第2の原油消費国であると同時に、第4の原油生産国ともなっている。しかし、精製油価格が国内の需給構造や市場競争によって形成されているものではなく、国際原油価格と連動しており、開発と販売の中間に位置する企業の一部がほぼ赤字となっている。
記者が取材したある卸売企業は、業務状況がそれほど良くないと回答し、1トン当たりの利益が従来に比べて半分以下になったことを明らかにした。現在は、販売の停滞、市場の悪化、原油価格の下落、精製油価格の下落がみられ、顧客が使う分だけ購入する状況となっている。