こうした補助金制度や政府が打ち出したほかの措置を受け、今年1~10月で全国の純電気自動車の販売台数は4倍ほど激増し、11万3810台に上った。米国に代わって中国が今年、世界最大の電気自動車市場に躍進する見通し。
北京の空気汚染が電気自動車販売の更なる追い風となった。代理販売店を営む李さんによれば、「スモッグで顧客が外出を控えているため、電話での問い合わせが増えている」と語った。
ただ、問い合わせの増加が実際の販売拡大に繋がるかどうか、その判断は時期尚早だと、業界関係者は話す。また、電気自動車の充電施設が石炭火力発電所からの電力供給を受けているのであれば、ユーザーがガソリン車から電気自動車に買い替えても、汚染の脅威を減らせるとは限らないと指摘している。米国カーネギーメロン大学の最新研究では、中国で石炭による発電量が全体の75%を占めているため、電気自動車の利用の拡大で一層深刻な空気汚染を招く恐れもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月11日