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李克強総理の主宰で16日に開かれた中国の国務院常務会議で、水力、原子力発電所の建設を含む一連のクリーンエネルギー重大プロジェクトが承認された。環境に優しい「グリーン発展」を促し、構造調整と国民生活の改善を推進する。
会議では、すでに国の整備計画に盛り込まれ、建設条件が整えている水力、原子力発電所プロジェクトを承認。具体的には、◇金沙江烏東徳水力発電所、◇広西防城港紅沙原子力発電所2期「華竜一号」第3世代原子力発電技術モデルユニット、◇江蘇連雲港田湾原子力発電所拡充工事--。また、プロジェクト投資、建設水準、運営管理を強化するよう求めた。原発の建設は高い基準を厳守し、安全を確保する。水力発電所について、生態保護、水質汚染対策、住民の移転などに関して万全な対応を講じ、経済面、社会面、生態面の利益最大化を図る。
国家能源局のヌル・ベクリ局長は、「世界全体でエネルギー構造が変化しつつあり、新たなエネルギー革命がすでに始まっている。新しいエネルギー技術、情報技術に加え、温室効果ガス排出削減に向けた取り組みに後押しされ、グリーン、低炭素エネルギーが未来の世界で主役になる」と指摘した。
中国は一次エネルギー消費量に非化石エネルギーが占める割合を、2020年までに15%、2030年までに20%前後に引き上げるとの目標を表明している。